「勉強のやり方を教えてください!」
僕も普段の個別指導や訪問指導で、よく聞かれる事があります。
このブログでは、僕が実際に行って結果の出た勉強法をお伝えします。
一応前置きしておきますが、「裏技」ではありません。
正攻法しか書いてませんのですご〜く地味なものになってます笑
ご理解ください^^
小学校編
小学校の場合難しいのは6年間の中それぞれに成長期があるという事です。
例えば小学校1年生に6年生用の指導をしても全く意味がありません。
それどころか自信を失い、「だるい」「めんどくさい」の一言でやらなくなってしまいます。
大事なのは今どの時期にいるのか?を大人がまず理解する事です。
・小学1〜2年生
→6〜7歳はまだまだ脳も発達途中です。筋力的な安定もまだ見られません。
そわそわしてしまったり、泣いててもなんで泣いているのか分からずに余計に泣いている場合もあります。
好き!嫌い!が明確に出てしまう段階でもあります。
この時期に重要なのは「好奇心」です。
「あれやりたい!」「おもしろい!」
単純にワクワクする事を心がけます。
なぜ?と思考力を鍛える必要は全くありません。
ただ単純に好き!おもしろい!と好奇心を刺激していきましょう。
「勉強おもしろくない!」なら思い切ってやめてしまいましょう!
それで良いの?と思われるかもしれませんが、本来勉強はやりたいからやるものです。
私個人は学ぶ事は好きですが、学校の勉強は嫌いです。
本人が本当に必要だと感じた時にやるので今の時期は好き!を刺激しましょう!
好奇心を刺激し続ければ、案外嫌いな科目でも単元によっては興味を示す場合があります。
ではどうやって好奇心を刺激するのか?
それは「〇〇ちゃんは何が好き?ワクワクする?」と聞く事。
本人が答えたら心からリアクションをする事!「いいね!!!」これだけです。
・小学3〜4年生
→この時期から徐々に成長スピードの差が明確になってきます。
学習難易度も一気に難しくなり、一気に脳も成長していきます。
この時期大切なのは、「あなたはあなたで良いと言う安心感です」
勉強と安心感とどう関係あるの?と思われるかもしれません。
ですが、脳の成長は相手の気持ちを考えられるようになり、それが「嫌われたらどうしよう」に繋がり、言いたい事が言えなくなったり、やりたい事ができなかったりします。
それによって苦手な部分や他人と違う部分に目が行きがちです。
大切なのは得意を作る事。
人は苦手を見つけるのは大得意です。
放っておいても勝手に苦手は増えていきます。増えた時に得意があるのとないのとでは、雲泥の差が生まれてしまいます。
また、この時期は特に大人をよく見ます。
大人の立ち振る舞いをマネする事も増えてきます。
「うちの子は〇〇が出来ないんです、、、」
この言葉が才能を潰していきます。
子育てに謙遜は必要ありません。
「あなたは〇〇ができるのよ!すごいね!」
出来た事をどんな些細な事でも具体的に褒めるのがこの時期最も必要な事です。
・小学5〜6年生
→もうすぐ中学生のこの時期は男女の違いがより顕著になります。
知恵が付いてきて、脳の機能が一気に上がります。
そして、大人に近づきます。
そんな時期は「色んな世界を知る」ことが重要になってきます。
色んな大人の話を聞いたり、ご両親の昔話を聞かせてあげたりなど
学校外のたくさんの景色を想像させてあげましょう。
そうすると勉強にも意味が出てきます。
数学の先生になりたいから算数やろう
Youtuberになって世界を旅したいから英語をやろう
歴史博士になりたいから社会を勉強しよう
たくさんの可能性と勉強を紐付けできるようになります。
これができれば勉強も自分からできるようになってきます。
中学校編
中学校に入ると勉強の難易度も一段と上がり、評価方法も一気に変わります。
テストも難しくなり大抵の場合、小学校の感覚でテストを受けて「え?まじで?」と後悔する生徒が多いです。
もちろんそうならないように指導する事も必要だと思いますが、私の場合は一旦落とす場合もあります。
本人が自分の中で腑に落ちないと人に言われたからやったでは成果は出ませんし、成果が出たとしても自信には繋がりません。
自信をつけるためには下記のポイントが重要だと考えています。
・大人が成績の下がるタイミングを知っておく
例えば中学数学は3年間単元の流れは同じです。
計算→関数→図形→統計
私が新卒入社した学習塾で教室長をしていた時、大抵生徒さんの相談が増えるのが中間テスト後か3年生になるタイミングです。
この場合どちらが点数を上げやすいでしょうか?
もちろん生徒によりますが、後者の方が上げやすいです。
理由は次のテストが計算問題だからです。
3年生の1学期中間は展開という単元です。という事は展開と因数分解だけでOK。たまに2年生の復習も出ますが、計算さえきちんとできれば70点は取れます。実際30点が78点まであがった例もあります。
では前者の場合はどうでしょうか?
この場合は点数は上げにくいです。計算が出来ていないのでまず計算から復習しないと点数は取れません。
なので関数で点数が下がり、図形の問題で少し点数が上がります。
このようにどのタイミングで点数が下がり、点数が上がりやすいのか?を知っておく事で、子ども達のモチベーション維持につながります。
勉強を必死でがんばったのに成果が出ない、、、
そう落ち込み勉強をやめてしまう場合もあるからです。
各教科に流れはあります。その流れを知っておくと子ども目線での対策が立てやすくなるのです。
・やる意味を作る
→各教科大体学校では、やりなさいで片付けられる場合が多いものです。
「こんなん大人になっても使わない!やる意味ない!」
私も耳にタコができるぐらいよく聞きます笑
ですが、ここで重要なのはやる意味を自分で作るという事。
上記を言う子どもは大抵誰かが言った事をマネして言っている場合が多いです。
やる意味は聞くものじゃなくて自分で作るものなんです。
サッカー選手になりたい子もいれば、野球選手もいる。
料理人になりたい子もいれば、公務員になりたい子もいる。
だからこの教科はここに使えるぞ!
となるのです。
人に言われたからと言って納得するはずがありません。
なぜならその答えを求めていないからです。
あくまで自主的に。自分が主体となって考える。
勉強は自分のためにするものなのです。
・時には任せてみる
→信頼関係が出来てくると、ありのままが見えてきます。
「今日は勉強したくないわ〜」
とテスト前でも言われる事もあります。
そんな時は状況を見ながらですが、「じゃあやめようか」とやめる時もあります。
成績を上げたいなんて大人のエゴでしかないと思うので本人が成績を上げたいと思うことが大事だからです。
大人は子どもの邪魔をしない。
彼らは彼らなりに成長する力は十分備わっている。
そう信頼して任せてしまいましょう。
これが長期的に見ると子どもが自分で勉強できるようになる習慣付けができるようになってきます。